啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

紅海の植物プランクトンは水深50〜60mが最多

 紅海は、深海の水深2500mでも海水温が20℃を越える暖かさと言われています。信じられない高水温です。実際に、KAUST(アブドラ国王科学技術大学)の広大なキャンパス内にあるプリベート・ビーチで足を海水に入れますと、ひんやりするだろうとの期待を裏切られて非常に生ぬるい感じがします。
 逆に、ダイバー達のあこがれの地と言われるように、長く潜っていても寒くならないのかもしれません。
一方、植物プランクトンは海表面近くが太陽光もよく当たって光合成もしやすく最適な場所かと思いきや、水深50〜60mのところに最多の多様性を示すという観察結果は、海表面近くだと高温になり過ぎるのか、あるいは紫外線などが強すぎてDNAにダメージを与え過ぎるのか、その原因の特定には興味をそそられるものがあります。