CNNはもちろん、BBCやFOXなど欧米の放送局だけでなく、中国の国際放送CCTVなどが、今回の日本人人質事件をトップニュースで伝えるだけでなく、CNNは長い時間を割いてその背景も含めて報道していました。いわば、ほとんど特別番組扱いでした。
一方、私ども海外に住む多くの人が見ている日本の国際放送が、NHK国際放送「NHK World」です。30分間のニュースも定時的にやりますが、日本の文化の紹介に力をいれているせいか、料理番組やファッションそして古典芸能や最新技術などの紹介をしていて、それなりに面白く見ています。
しかし、この日本人人質事件のときでさえ、定時のニュース以外は、相変わらずの文化紹介で多くの時間が使われています。
やはり、海外の番組が日本人人質事件を緊迫感を持って長時間報道している一方、同じ時間に料理番組や歌舞伎の紹介番組がのんびり流れていると、何かに大きな違和感を感じざるを得ません。
こういうときこそ、特別番組などで臨機応変に対応して、現在の状況や背景などを報道してもらえると、すごく助かるのにと思います。
現在、政府がNHKとは別の政府主導の国際放送局を新設しようとしていることを、ニュースで知りました。確かに、それはとてもいいアイデアかもしれません
