啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

多様性の構図

KAUST(アブドラ国王科学技術大学)で、教授のセンターで8名ほどの会議がありました。
ふと会議のテーブルの着席の構図に興味深いことに気づきました。教授の正面に「ウクライナ」出身のクレイグ、その両側に「ロシア」出身のビクターとミハエルが座り、仲良く話しています。
それを、かれらの左となりに着席している「セルビア」出身のブラッドが、このウクライナとロシアの重大局面について熱っほく語っています。
そういえば、「日本」人の教授の左となりに「中国」のシンガオが笑顔で座っています。また、あえて言えば、教授の右となりは、「ドイツ」人のステファンと「イギリス」人のジョンです。そして、彼らとブラッドの間に「ギリシャ」人のパナルが座っています。
なんという民族の多様性の構図でしょうか。喧嘩をしている国家の間のことが分からなくなるほどの洗練された構図です。しかし、以前どこかで経験したような構図でもあります。そうです、敢えて言えば、古き良き時代のアメリカで見かけた多様性の構図です。しかし、おそらくKAUSTの方がその多様性の高さにおいては、一枚上でしょう。