人質事件などが発生した場合、犯人や犯人グループと交渉や説得を警察が行います。
この際、アメリカやオーストラリアでは、日本と全く異なる原則や概念(コンセプト)で行うことを最近知りました。
この原則や概念が、「コンセプト51」と言われるものです。
日本では、説得などに家族や恩人などに来てもらい、「早く投降して出てきなさい!」と、どちらかというと、犯人に対して高圧的な立場から交渉に当たるのが普通のようです。
しかし、「コンセプト51」というのは、犯人の相手に対して上下関係で言うならば、犯人が80%程度の優位をもち、警察はわずか20%程度の優位性しかないという前提に立って、交渉や説得によって警察側の優位性が51%になるまで徐々に高めていき、51%なればそれで良しとする原則や概念のことですね。
勝ち負けの事案については、完勝も辛勝も「勝ち」に変わりはないという考え方ですね。
おそらく拮抗した能力やリソース(資源)の戦いにおいては、肝に銘じておきたい「コンセプト51」の勝ち方でしょう。
福岡県警の専門家に教えてもらいました。