啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ハリーポッターになった日


 それでも、KAUST(アブドラ国王科学技術大学)はやさしく、式の当日の2時間前に来てくれれば、テイラー(洋服屋)も呼んで教授に合うサイズのリゲイリアを用意してくれるというのです。
 その通り、恐る恐る指定された場所に行くと、いろいろなサイズのものをきちんと用意してくれて、洋服屋もきてくれました。そして、何とか、ハリーポッターのような格好になりました。
しかし、自分の姿を鏡で見て、どうも周りの欧米人の教官と雰囲気が違うのです。ハリーポッターというより、何というか中国の清王朝の「宦官(かんがん)」といったほうがぴったりなのです。自分でいうのも、とても残念なのですが・・・、実にそうなのです。
 この写真を送ってあげたら、家族間では「キョンシー」ということでメールが飛び交っていた事実を知って、またがっかり。
 でも、自分のこころは「ハリーポッター」になった日でした。
 この儀式のあと、キョンシーは巨大で最新設備の大学のライブラリー(図書館)でのレセプションに臨みました。
 なお、このKAUSTのリゲリアは、無料にて自分のものとしてよいとのことで、これからはアカデミックドレスでの出番はいつでもOKとなりました。