啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

地方裁判所委員会

 日本の都道府県にある地方裁判所におかれましては、国民との距離を縮め裁判所を「ユーザー」としての国民に利用しやすくしてもらうという趣旨で「地方裁判所委員会」というものが置かれています。
 約2年間、地方裁判所委員会の委員長の任を授かってきましたが、本日の同委員会を終了して、残りは来年春のもう1回の委員会のみとなりました。
 DNA鑑定学会の理事長をしているということもあり、司法には関係が深い身ではありますが、この地方裁判所委員会では、とてもいい勉強をさせていただきました。
 特に、「三権分立」の意味を噛みしめながら、裁判所のやっておられる様々な活動から私どもの社会の縮図を垣間見ることができました。刑事や民事といったいわゆる裁判だけではなく、たとえばDVやストーカーといった問題では、非常に難しい判断を伴う事案もあるようで、大変なお仕事であることが良く分かりました。
 やはり、当然ながら、社会は人々の活動で成り立っており、その成り立ちを支えるシステムをどう運営しかつ改善していくのかという大問題に、建設的に取り組む姿勢こそ、いつの時代も大事な