啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ジマーマン事件の影響

 米国フロリダ州での裁判、自警団の一人が黒人少年を射殺したのですが、これが殺人か、正当防衛なのかが、地裁の一審で争われ、この時点の判決は「正当防衛」が認められて被告人のジマーマン氏は無罪となりました。 
 これが、人種差別的であるとして、全米で抗議デモが発生した原因となった次第です。
先週、シカゴにいた教授は、CNNを始めとするほとんどのニュースチャンネルが、この裁判の審理を生中継していました。
 この全米の注目を集める本件は、人種差別や銃社会の問題だけでなく、フロリダ特有な州法の問題の存在があります。この州法のもつ意味と背景が、とても重要なのです。
フロリダ州では「正当防衛法(スタンド・オン・ユア・グラウンド・ロー: Stand on your ground law)」があります。この州法は、「自身に命の危険が及んだという主観的な判断でもって、相手を撃っても逮捕も起訴もされない」というものなのです。