啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

シャフリヤール王とシェヘラザード

 女性不信に陥り暴虐を尽くすシャフリヤール王を改心させるため、千夜にわたって毎晩物語を語って王の気を紛らわせた大臣の娘シェヘラザート。
 ご存知、アランビアン・ナイトの「千夜一夜」物語です。なかでも、「アリババと40人の盗賊」や「アラジンと魔法のランプ」などは、あまりに有名な挿話でしょう。
 千夜といえば、約3年の年月(正確には、2年9ヶ月 )。王を改心させるには十分な年月だったかもしれません。
8年というと総計2,920日。「千夜一夜」風に言えば、三千夜となります。夜ではなく昼ながら、研究室のために約8年間も働いてくれたスタッフが、この3月の末で退職となります。
 研究室のわれらがシェヘラザートに、その多大な貢献に対して深い敬意とともに心から感謝する次第です。