啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

リチャード・ジノリの食器 

 ウェッジウッドの倒産後、会社更生法によって立ち直りますが、教授の好きな食器シリーズはもうなくなってしまいました。
 ちょうどその頃の少し前から、薄い緑色で広くふちどりされた金縁の食器セットのジノリのシリーズを、ウェッジウッドと同じように、徐々に買い集めようとしていました。
 ちょうど、フィレンツェのジノリの本店がどこかにあるかが分かってからも、フィレンツェに行くたびにジノリの本店で、同じシリーズの食器セットを買いそろえるのが常でした。
 しかし、それにしても大変高価な食器ですので、ある程度セットがそろったところで、もう随分過去のことになりましたが、集めるのもやめてしまいました。ただ、そこには、250年もの操業し続けていて、倒産することはないので、買いたいときにはいつでも買えるという安心感があったことも事実です。
 そのジノリもついに倒産。非常に残念に思います。また、ヨーロッパの伝統が一つ消えた感じがします。
 やはり、今回のヨーロッパの経済危機の余波を大きく受けたものと思われます。何とか、会社更生法の下に再建に成功していただきたいと想います。