東北MMとは、もちろん「東北メディカル・メガバンク」のこと。住民の方々の健康管理をゲノムを用いて行おうというプロジェクトです。このため、「住民コホート」研究とも言います。
これに対して、理研・東大医科研のバイオバンクは、疾患に注目した「患者(疾患)コホート」研究です。
環境省のエコチル調査は、子供のアレルギーなどの原因となる環境要因を特定しようとする「環境コホート」研究。
厚労省の6大国立センターによって収集されて確立されるヴァーチャルバンクは、治療経過なども記録されることから、さしずめ「医療コホート」研究でしょうか。
「ゲノムコホート」研究は、ゲノム情報を用いる限り、将来的にはどれも「ゲノムコホート」研究になるのでしょう。その意味では、滋賀県長浜市のゲノムコホート研究は、先駆的でした。
我が国で複数のコホート研究が並列して走る現状においては、その意味合いと将来的な位置づけを明確にしておかないと、「メタ解析」さえもできなくなる可能性がでてきます。