啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

教授クラスの年収格差の意味するもの

 我が国の今後の経済の行方にもよりますが、教授クラスの年収の日本と米国のと格差が、超円高の現在であっても、日本が追いつけないほどの格差の広がりがさらに拡大していく可能性は大きいと思われます。しかも、給与がどんどん下がって行かざるを得ない我が国の財政状況は、インセンティブを世界的に失わせていく将来の方向さえ感じられます。
 一方、ワーキングプアといわれる人達も増えていっている我が国の社会の中で、米国のトップ5%とてはいわないまでも、我が国の大学等の教授の年収はそんなに不満をいえる状況ではありません。むしろ、「有り難い」と思わねばならないところも多々あるのです。
 このような現実がだんだん明らかになっていく中で、どう外国と向き合っていったらいいのか、非常に悩ましく思います。