啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(日) 公案(こうあん)とは?

本日、2021年1月3日午後3時に、かねてから会見をお願いしていました禅寺の老師からあってもいいというご連絡を知人の方を通してありましたので、その知人の方とご一緒にその禅寺を午後4時から訪問させていただきました。約2時間にわたる「禅問答」でした。

 現在91歳になられる老師は非常にお元気そうでで、いわゆる「禅問答」が始まりました。その中で老師のお言葉にたびたび出てくる「公案」という言葉を調べてみました。

Wikipediaには、以下のように説明がありました。

公案(こうあん)

  1. 中国で、古代から近世までの役所が発行した文書。調書裁判記録・判例など。唐代の通語に由来する。
  2. 禅宗において雲水修行するための課題として、老師(師匠)から与えられる問題である。この項目で記述する。」

公案(こうあん)とは、禅宗で修行僧が参究する課題である。日本では昔から1千7百則とも言われ、法身、機関、言詮、難透などに大別されるが、その他に様々な課題がある。内容はいわゆる禅問答であって、にわかに要領を得ず、解答があるかすら不明なものである。有名な公案として「隻手の声」、「狗子仏性」、「祖師西来意」などがある。

 例: 両手を叩くと音がする。では片手の音とはなんだろう。(隻手の声)

禅道修行を志し、各地にある専門道場と呼ばれる養成寺院に入門した雲水は、公案を与えられ、これに取り組むことになる。数年間の修行中は僧堂で坐禅をしたり、寺の業務に従事しながら毎日、多い時には日に数度も、老師のもとに呼び出され、回答を求められる。思考の限りを尽くしてもそのたび老師に追い返され、なおも回答の提出を求められて懊悩する日々の生活は、きわめて厳しい。その過程を禅修行とする禅風を看話禅と呼び、臨済宗黄檗宗、韓国の曹渓宗看話禅に属する。近世には一定の数の公案を解かないと住職になれない等、法臘(年数)の他に僧侶としての修業度を表す基準ともなった。」

引用:

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/公案