啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

明日のカラシニコフ

カラシニコフ」というのは、ロシア製の安価で高性能で有名な自動小銃
ウォール・ストリート・ジャーナル (7月28日 13時17分配信)に寄りますと、「ホーキング博士ら「ロボット戦争」を警告 人工知能兵器に懸念」という見出しで、人工知能を備えた自立型のロボット兵器は、今後非常に安価に製造が可能となり、現在大きな問題となっているカラシニコフのように、安価でとても危険な兵器となると警告しています。
自律型ロボットは、次世代のイノベーションとしては非常に意義のあるものであるので、ドローンのような議論にならずに、平和利用を目的とした社会発展を果たして欲しいと願うばかりです。

「ロボット戦争のリスクについては、映画「ターミネーター」などのSFシリーズで世間に広まったが、それはわれわれが考える以上に間近に迫っているのかもしれない。そこで、ハイテクと人工知能(AI)分野のリーダーから構成されるグループが、これを阻止しようと動いている。
 著名な天体物理学者のスティーブン・ホーキング博士、電気自動車のテスラ・モーターズを創業したイーロン・マスク氏、それにアップルの共同創設者であるスティーブ・ウォズニアック氏などが署名した書簡が27日公開された。自律型兵器の禁止を求めるものだ。非営利団体「フューチャー・オブ・ライフ・インスティチュート(FLI)」がアルゼンチンで開かれている国際人工知能会議(IJCAI)で公開したもので、自律型兵器は戦争において、火薬と核兵器に次ぐ「3番目の革命」になると指摘した。
 書簡は「主要な軍事大国でAI兵器の開発を進める国があれば、世界で開発競争が起こることは不可避であり、この技術の進歩の行く末は明らかだ。自律型兵器は明日のカラシニコフ自動小銃)になる」と警告した。この書簡には、インターネット電話のスカイプの共同創設者であるジャン・タリン氏のほか、著名な言語学者ノーム・チョムスキー氏も署名している。書簡は「核兵器と違い、自律型兵器は高価または入手困難な原料を必要としないため、至る所に普及する。そして主要な軍事大国なら、安価で大量生産できるようになるだろう」と述べた。」<引用: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150728-00009319-wsj-int >