啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ブラッター(Sepp Blatter)氏FIFA会長5選

スイスのチューリヒにおいて、2回に渡る投票の結果(2回目はアリ王子の辞退)、ヨルダンのアリ王子を破って、スイスのブラッター氏がFIFAの会長(President)に再選されました。
2人の副会長(Vice President)を含むFIFA幹部を、汚職容疑で米国の要請を受けたスイス警察が拘束するという異常事態の中で、ヨーロッパや米国がブラッター氏の再選に反対したものの、大差でブラッター氏が当選しました。
FIFAは、1.6 billion USD (約1,920億円)の現金を持っていると、CNNは報道しています。これだけ、サッカー人気のある中、ワールドカップを巡る開催地の獲得競争に加えて、スター選手の給料の破格の額などから、どれだけFIFAが儲かっているかは想像に難くありません。
ただ、この時点でのFIFA幹部の逮捕劇もこの選挙を睨んだ動きでしょうし、アジアやアフリカなどのブラッター氏支持の背景をめぐる動きも、非常に政治性の高い動きであることがよく分かる気がします。
ときとして、海外で日本人でない人達と仕事をしていますと、国際的に政治性の高い事態に直面することがあります。
日本人の場合には、交渉の途中で、他方の暗黙の了解に気づかなかったりすることがあるので、非常に気をつけた交渉振る舞いが肝要な気がします。しかし、基本は、信頼を守って堂々と根本に沿った意見と行動を貫くということだと思います。もっとも信頼されないのは、時点時点や状況によって判断が揺れることなので、いつも一貫した判断と行動をおこなうことです。これは、国に関係なく、どこでも通じる方針のように思われます。
つまり、いつも「サムライ」であること、これこそが、他国にてあるいは国際環境にて尊敬されながら生き抜けて行くコツのように思います。