啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ウムラ

「ウムラ」という言葉は「小巡礼」を意味し、「ハッジ」という言葉は「大巡礼」を意味します。
イスラム暦で巡礼月にあったときに行われる巡礼が「大巡礼」で、ハッジと言われます。その月以外に行われる巡礼が小巡礼で、ウムラです。
 飛行機に乗っていた隣や回りの男性客が、飛行機がジェッダに近づくにつれて、次々とトイレに行っては、裸の上に真っ白の木綿の大きなバスタオルでくるまれたような巡礼姿に着替えて席に戻ってくるときは、最初は本当にびっくりします。特に、ジーパンとTシャツ姿の若い兄ちゃん達が、次々と巡礼姿に変身していく様は、実に異様というか不思議に感じます。 
 異教徒というのか異邦人というのか、自身の立場を嫌と言うほど実感する瞬間でもあります。こういう異質な文化や宗教に晒されいくことが、国際化の本当の意味を知っていく入り口になっていくのでしょう。<参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%B8>
「ハッジ(アラビア語:حجّ‎ ḥajj, トルコ語 hac)は、イスラーム世界における、メッカ(マッカ)への巡礼の事を指す。五行の1つ。ヒジュラ暦第十二月であるズー=ル=ヒッジャ月(巡礼月)の8日から10日の時期を中心にメッカとその周辺地域で行われる一連の諸儀礼から構成される。特にズー=ル=ヒッジャ月以外でのメッカ巡礼を指すウムラ(小巡礼、en:Umrah)と区別して「大巡礼」とも呼ばれる。
すべてのムスリムイスラーム教徒)にとって、少なくとも人生のうちに1回は、メッカ巡礼が義務付けられている。ただし、すべてのムスリムに課せられる他の四行(信仰告白シャハーダ)、礼拝(サラー)、喜捨(ザカート)、断食(サウム))と異なり、巡礼を実行出来る体力や財力のある者のみが行えば良いものとされている。巡礼期間中にハッジを済ませたものはハーッジュ حاجّ‎ ḥājj(女性形はハーッジャ حاجّة‎ ḥājja)、あるいはハーッジー حاجّي‎ ḥājjī という尊称を得て、ムスリムの社会で尊敬を受ける。
サウジアラビア政府は、ズー=ル=ヒッジャ(巡礼月、イスラーム暦の第12月)の間に巡礼を目的とする外国人に特別査証を発給している。また、サウジアラビアイスラエルとは国交はないが、パレスチナ人やアラブ系イスラエル人のイスラーム教徒たちは、ヨルダンのアンマンを経由してサウジアラビアに入国しハッジを行うことが可能である。また、メッカは、イスラーム教徒以外の人間が立ち入ることは禁じられていて、市内全域がイスラーム教の聖地である。」