啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ステンレス・スチール(ステンレス鋼・SS)

  1913年、銃弾用の鉄を錆びさせないためには、クロムを入れて合金化すればいいことを、イギリス人が発見しました。特に、クロムを13%含めると、鉄が最も錆付きにくいことを発見したのです。
 ここから、ステンレス・スチールの歴史が始まりました。
「ステンレス鋼は、含有するクロムが空気中で酸素と結合して表面に不動態皮膜を形成しており、耐食性が高い。ステンレス鋼が作る不動態皮膜は5nm程のごく薄いクロムの水和オキシ酸化物CrOx(OH)2-x・nH2Oが主体で構成されている。
 クロムが作る不動態皮膜は硝酸のような酸化性の酸に対しては大きな耐蝕性を示すが、硫酸や塩酸のような非酸化性の酸に対しては耐蝕性が劣る。このため、ニッケルを8%以上加えて非酸化性の酸にも耐蝕性を高めている[1]。
 オーステナイト系ステンレス鋼は非磁性であるが、フェライトになると磁性を備える。マルテンサイト系ステンレス鋼は強度と共に耐摩擦性が高いが耐蝕性が少し劣る。
 オーステナイト系ステンレス鋼は、塩化物を含む高温高圧環境に曝されると水素脆化による応力腐蝕割れを起こすことがある[2]。また、加工硬化によって磁性を帯びることがあり、これにより耐食性が劣る可能性がある。」
 「「ステイン」(Stain、汚れ)「レス」(less、ない)という意味。 俗に、ステンレス鋼を「ステン」や「サス」と呼ぶことがある。「ステン」とはステンレスの略であるが、「ステンレス=汚れない、錆びない」から否定辞の「レス」(less)を省くと、反対に「汚れ」「錆」と呼んでいることになる。「サス」では品種番号のプリフィックス「SUS」を英語読みした呼び方([sʌs])である。数字のついた鋼は混同しない場合に限り、SUS304を「サス・さんまるよん」、または単に「さんまるよん」と呼ぶことがある。いずれにしても、耐食性に特化した鉄鋼材料であり、マルテンサイト系ステンレス鋼などは工具鋼としての範疇がふさわしいという見方もある。」
 「規格名の後ろに「L」をつけることがある(SUS304Lなど)が、これは炭素量を極めて低く制御した鋼種であることを意味している。」
 
引用<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E9%8B%BC