啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「海賊と呼ばれた男」」(百田尚樹著)


たしか、2013年の本屋大賞
「出光興産」という石油会社の創業者である出光佐三(いでみつ・さぞう)氏をモデルとしたドキュメンタリー的小説です。
 福岡県生まれの主人公の国岡鐵造が門司で立ち上げた「国岡商会」が、波瀾万丈の人生模様を繰り広げながら、この国の民族系石油会社として成功していく物語です。
 1953年(昭和28年)に、イギリスを始め欧米のメジャーからの圧力をはねのけて、イランから石油を輸入した「日章丸事件」がモデルです。
 どうして、イランの人々が日本人を特別な隣人のように親愛の情を今も持っているのかの理由が、分かったような気がしました。