啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

富士山の世界遺産登録にちなんで




昨日、慌ただしく東京駅の丸の内側から新幹線めがけて乗り込もうとしていたとき、とてもきれいで大きな富士山のレリーフのような壁画が目に飛び込んできました。
予定の新幹線に乗り遅れるかも知れない時間も考えずに、あまりの美しさに、思わず写真を撮ってしまいました。
しかも、東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市の小中学生が硯(すずり)の材料の「雄勝石」スレートで作られた富士山の壁画と知って、富士山を日常的にみる静岡県人としては、実にありがたい思いを持ちました。
 もともと東京駅丸の内駅舎の屋根にこの「雄勝石」が由縁とのこと。それにしても、非常に美しい富士山の壁画です。
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<2012年9月30日付けの読売新聞:YOMIURI ONLINE
「特産の雄勝石で富士山壁画…東京駅」
「〜石巻の生徒ら着色〜
 津波の被害を受けた宮城県石巻市雄勝町の小・中学生らが、硯(すずり)の原材料になる地元特産の「雄勝石」を使って制作した壁画が、JR東京駅の丸の内地下南口改札横に設置された。
 同駅丸の内駅舎の屋根に同じ雄勝石のスレートが使われていることから、雄勝石を使った美術作品を制作している仙台市在住の斎藤玄昌實(げんしょうじつ)さん(71)が「地元の子供たちに雄勝石で壁画を作ってもらい、復興のシンボルにしてはどうか」とJR東日本に提案し、実現。
 壁画は縦約1・9メートル、横約2・5メートルで、20センチ四方の雄勝石のスレート108枚を組み合わせて作った。斎藤さんの原画に、地元の5小・中学校の児童・生徒150人がピンクや青など12色の絵の具で朝日に照らされた富士山の図柄を描き、復興への希望を表現した。
 29日は除幕式が行われ、斎藤さんや児童・生徒38人らが出席。石巻市大須中3年の阿部亮輔君(14)は「たくさんの人に元気になってほしいという願いを込めた。この作品を見て雄勝を思ってくれるとうれしい」とあいさつした。」
(引用:http://www.yomiuri.co.jp/feature/eq2011/information/20120930-OYT8T00362.htm