啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

Computational Biology

 日本で、「Computational Biology」というと、和訳すると「計算生物学」なので、計算が入った非常にせまい分野のような印象があるのかもしれません。ひょっとすると、システムズ・バイオロジーより分野的に狭い印象もありそうです。
 しかし、欧米ではもっと広範な分野を意味していると思います。どうかすると、バイオインフォマティクスBioinformatics)が基盤的なあるいは技術的な印象を強く持ってしているのに対して、「Computational Biology」のほうが先端的な研究開発をより強く含むような印象をもつように思います。また、実験分野との連携を非常に強く、日本で実験者の方々が思う以上に、欧米では実験との壁の差は少ないように思います。
 「Computational Biology」にどんな和訳をつけるかが重要でしょう。「計算生物学」では、何か現在の誤解に近い誤印象が解けないかもしれません。