啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

スキヤキソング

 1961年(昭和36年)4月にNHKで始まったバラエティー番組「夢で会いましょう」は、今も鮮明に覚えています。
 その番組で、坂本九さんが歌った「上を向いて歩こう」という歌謡曲が、大ヒットになりました。中村八大作曲・永六輔作詞のいわゆる「六・八コンビ」の作品でした。
 この歌が、その名を「SUKIYAKI(スキヤキソング)」に変えて、アメリカでも大ヒット。
 本日の日本経済新聞朝刊の第一面のコラム欄に、48年前のちょうど本日(1963年6月15日)、スキヤキソングがアメリカのビルボードで初めて週間第一位を獲得したと報じています。別の記録によると、その年の年間売り上げは、第10位だったとのことです。
 その後、この歌は売れ続け、結局世界69ヵ国で合計1300万枚を売り上げる世界的な大ヒットになります。
涙がこぼれないように、「上を向いて歩く」悲しい内容の歌ですが、「幸せは雲の上」にあるから「上を向いて歩こう」と前向きなのがいいのでしょうか。大震災後はこの古い歌を何度となく聞いているように思います。
 おそらく、この歌は、「頑張ろう、日本」というスローガンにも繋がるのでしょう。 
 一方、その歌手の「九ちゃん」は、1985年8月12日に御巣高山で遭難墜落した日航機に乗り合わせ、弱冠43歳にして不帰の人になってしまいます。
 九ちゃんのこの不幸な事故も、大震災で亡くなったり行方不明になったご家族や友人に重なって見えるのかもしれません。