啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

被災地からの報告

 4月13日(水)の13:00頃、教授の親友でありDNA鑑定でいつも御世話になっている警視庁の警部補から、被災地からの帰還報告がメールでありました。
 「本日無事に帰還しました。
 道路を隔てた、たった道路一本の幅だけの、命の境界線を見てきました。
 辺り一面廃材ばかりになった街!しかし道一本を隔てた高台では、今でも無事に生活している方々がいる。この景色を目の当たりにして、涙せずには要られませんでした。
 また、今回の職務は検視でしたが、ブルーシート一枚隔てた反対側では、遺族による遺体確認が次々と行われて、変わり果てた姿を見て悲鳴をあげる方、泣き崩れて動けなくなる方、そんな遺体を見ながら、こちらは、淡々と検視をこなさなければならない。これはとても辛いです。
 そして私達が最後に遺族にしてあげられる事は、遺体を少しでも綺麗にしてあげる事くらいでした。その為に一生懸命に泥を落としました。怖かっただろねと声を掛けながら、身体を洗ってやる事しか出来ませんでした。」
 被災地の実際の情況と、このような情況で職務遂行された様子のメールには、教授はひとり涙してしまいました。いまもこのメールも読むと、涙します。
 是非このメールを教授のブログに残しておきたいとの決断に至りました。どこかでこの気持ちを教授が応援する多くの若い人達と共有したいと想いました。そこで、メール引用の承諾は事後頂くということで、教授の独自判断で引用させていただきました。