啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

スリーマイル島原発事故に住民被害はなし

 スリーマイル島原子力発電所の事故は、1979年3月28日に発生しました。
スリーマイル島(Three Mile Island: TMIと略す)は、米国のペンシルベニア州の北部に位置し、州都ハリスバーグ郊外のサスケハナ川にあり、周囲がおよそ3マイルであることから、この名前がついたといいます。
 事故は、作業員の操作ミスで始まり、2次冷却水の給水ポンプが止まります。 その後、加圧器逃し安全弁が開き、熱のため弁が開き放しになってしまいます。
 非常用の炉心冷却装置が働いたにもかかわらず、蒸気が水位計に流入して水位計の針を押し上げたため、作業員が冷却水が過剰になったと間違えて判断し、せっかく動いた非常用冷却装置を手動で停めてしまいます。
 さらに、1次冷却の給水ポンプも停止し、炉心上部の約3分の2がむき出しとなって、崩壊熱により燃料棒が破損してしまいます。
 これにより、周辺住民の大規模な避難が実施されました。最後には、給水回復措置が取られれて、事故は終息します。
結局、放射性物質として希ガスヨウ素が放出されてしまいますが、周辺住民の被爆は、0.01-1ミリシ-ベルト(mSv)程度で、住民や環境への影響はほとんどなかったと言われています。
(参考引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85
 今回の福島第1原発事故の深刻さは、依然として予断を許さない情況にあることは事実ですが、きちんとした科学的な事実に基づいた冷静な判断がいるものと確信します。
 (註:1986年4月26日に発生した現ウクライナ(旧ソビエト連邦)のチェルノブイリ原発事故は、大きな被害を引き起こしました。約24年もたった現在でも、半径30km以内では、3,500ミリシーベルト放射能レベルがあるとのことです。参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85