啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

想夫恋(そうぶれん) とは

「想夫恋(そうぶれん) とは雅楽の曲名。相府蓮、想夫憐とも表記する。」

「唐楽に属する平調(ひょうぢょう)の曲で、現在は管絃によって奏される。本来の表記は相府蓮で、「丞相府の蓮」(じょうしょうふのはす/大臣の官邸の蓮)をあらわす。晋の大臣(丞相)である王倹の官邸の蓮を歌った歌が原曲であったが、「相府」と「想夫」の音が通じることから後に、男性を慕う女性の恋情を歌う曲とされた。
日本では平家物語巻六の小督(こごう)の哀話に登場し、他にも能の「小督」や筑前今様(黒田節)など小督哀話を題材にした作品に登場する。」

引用: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/想夫恋_(雅楽)

「はてなライブラリ」から「はてなブログ」へ本日移行致しました!

       本日、2019年1月31日から、ブログ会社の都合により、「はてなライブラリ」から「はてなブログ」へ移行致しました!

      これは、「はてなライブラリ」での記事変更が、2019年1月29日からできなくなったためです。したがって、読者の皆様にもご面倒をおかけすると思いますが、今まで通りにやっていきますので、どうかよろしくお願い致します。

 

CBRCファカルティー会議

CBRCファカルティー会議が開催されました。センター長が健康不良のため、教授が代わりに会議を主導しました。KAUST (アブドラ国王科学技術大学)では、出来るだけアドミニストレーションのことはしないということで来たのですが、ここはしっかりフォローする必要があるので、しっかりやることとしました。

 

大混雑の福岡空港と博多駅

もう帰省からのUターンが始まったようです。
明日1月3日が帰省からのUターン・ラッシュのピークのようですが、福岡空港の駐車場は既に長蛇の列をなしており、午後の博多駅周辺の駐車場には満杯で空いたスペースを待つ車の列で、既に深刻な渋滞が起こっていました。
しかし、博多駅やそれに併設された大規模な商業施設を少し歩いてみると、どうも帰省のUターン・ラッシュだけではないことが分かってきました。中国語が頻繁に飛び交い、誘導旗を持った案内員に誘導された中国からの団体観光客がここあそこにいるのです。ここ福岡では、まだ中国からの買い物観光客の新春ツアーは続いているようです。これに、韓国や台湾からの観光客も多々おられるでしょうから、このお正月2日からの混雑は、国際観光客の来訪によるものも大きく寄与しているように思われます。

2019年、明けましておめでとうございます!

新年、2019年(平成31年)が始まりました。
明けまして、おめでとうございます!
昨年は、大変お世話になりました。多くの方々がこのブログを読んでいただいて、大変有難く思っております。忙しさにかまけて、きちんと書けないことも多いのですが、今年も頑張って様々な情報や意見うぃ発信していこうと思いますので、どうかよろしくお願い致します。
昨年8月に実姉が急逝したため、家族的には「喪中」なので、例年のような祝賀ムードは全くないのですが、気分だけでも新たにして、少なくとも日本では「時代が変わる」年を、全力で駆け抜けていこうと思います。
どうか今年もよろしくお願い致します。

大学共同利用研究機関と総研大の行方

国立遺伝学研究所(遺伝研)は、情報・システム大学共同利用機構の1つの研究所となり、総研大では生命科学研究科の遺伝学専攻を担当していました。
学術で先進的な研究を行い日本をリードして国際的な先導性を確保することを目的としてきた遺伝研のような国立研究所は、旧文部省の研究機関課の管轄の下、比較的に恵まれた研究費や世界最先端の機器や施設の整備が行われました。しかし、近年では、大学共同利用機関は他の国立大学と同じように、毎年運営交付金の10%削減に晒されて、理研産総研が研究開発法人となって「研究」最優先の使命の担保が明確化される中、研究所としてのアイデンティティを維持できなくなってきている状況が出てきています。
このため、この大学共同利用機関の再編は時間の問題となっていました。そして、どうも総研大の下にこれらの大学共同利用機関を全て入れ込んでしまう案が急浮上し、その編成に向けて議論が急ピッチで進んでいると言われています。
そうしますと、大学共同利用機関総研大の過去の経緯は真逆な形となり、大学共同利用機関総研大の研究部分を担当することになり、本来の国立研究所が持っていた「研究」最優先のミッションがなくなって、大学と同じになってしまうことを意味します。
例えて言えば、「大学共同利用機関(旧国立研究所)よ、研究する機関でありたいの?それとも大学になりたいの?」という自問自答する時間もなく、「大学」となってなっていく議論が実質的に進められていっているのかも知れません。
「基礎研究なくしてイノベーションなし」という重要な格言とは裏腹に、旧国立研究所の大学化には国家的な危機が内在されていることにも留意が必要でしょう。また、大学共同利用機関を取り込んだ総研大が、堂々と「指定大学」として認可を勝ち取る実力はあるのかという問いに晒されてしまうという現実もあります。
総研大ブランドの大学ランキングや論文サイテーションなどが上昇しているという現在のいい状況もあることから、日本が不得意とする「国際化」を早急に達成できる様な「基礎研究」最優先の旧国立研究所はどうあるべきなのか、その将来像をしっかりと議論する必要があると思います。
サウジアラビアで現役を続ける国立遺伝学研究所総研大の名誉教授としては、大学共同利用機関総研大の行方に大いに注目したいと思っています。

総合研究大学院大学(「総研大」)

一方、総合研究大学院大学(「総研大」)は、1988年に国立大学共同利用機関を基盤機関として教育的役割を果たす大学として設置され、当時は数物科学研究科と生命科学研究科の博士課程のみの大学院大学として発足しました。その後、文化科学研究科、先導科学研究科、物理科学研究科、高エネルギー加速器科学研究科、複合科学研究科を設置して、5年一貫性博士課程を達成して、修士の院生も輩出することができるようになりました。

大学共同利用研究機関

日本を代表する旧文部省系の17の国立研究所を、1983年(昭和48年)に国立学校設置法を改正して4つの「国立大学共同利用機関」として集約しました。1991年(平成元年)にさらに同法を改正して、国公私立を問わないということで、現在の「大学共同利用機関」に名称変更がなされました。