啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「コンタンゴ」と「バックワーデーション」

日本経済新聞2016年5月25日朝刊(3:30)によりますと、「投資ファンド 商品市場回帰
底入れ観測が浮上 原油など積極運用」という見出しでの経済記事がありました。
要は、原油価格などの商品価格の底入れ感が出てきていて、これから上向くだろうとの予測の元に、投資が戻ってきたということのようです。
その記事の中に、「北海ブレント原油は余剰感が強かった2014年半ばから期近限月の価格が期先より安い「コンタンゴ」が続いていたが、現在は期近が期先より高い「バックワーデーション」に転じている。」という一文が出ています。つまり、原油の予想価格で、直近の価格がその先の価格より安いという先行きの割高感がある時に「コンタンゴ」といい、その逆に直近の価格がその先の価格より高いと言った割安に感がある時に「バックワーデーション」というようです。
複数の異なるレポートが同様な見通しを立てていますので、原油価格の底打ちと当座の先行きの割高感は、共通の見通しとして存在するようです。