啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

福島での健康調査

 5月23日(月)8時14分配信の読売新聞で報じられた「福島県、15万人に30年以上健康調査実施へ」。
ゲノム疫学も、その範囲に加えられる可能性もあるでしょう。
(参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110522-00000792-yom-sci
 一方、5月16日付で出された、文部科学省研究振興局ライフサイエンス課と厚生労働省大臣官房厚生科学課の連名での「被災地で実施される調査・研究について」という注意文書。つまり、東日本大震災の被災地や放射線被害地における血液採取などを含む疫学調査などでは、倫理指針の遵守は当然ながら、住民の方々に迷惑がかからないようにとの注意指示が出されています。
 今、被災地や被害地の人々にとって本当に何が求められているかを真剣に考え抜いた上での調査でないと、迷惑以外の何ものでもないことになりかねないことを、肝に銘じるべきだと思います。