啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

富澤純一先生が享年92歳で逝く

静岡県三島市にある国立遺伝学研究所の3代前の所長であった富澤純一先生が、2017年1月26日に亡くなられたことが分かりました。92歳とはいえ、非常に残念であり無念であります。
若過ぎて嫌だとだだをこねる教授を説き伏せて、弱冠38歳で教授職に抜擢されたのは、富澤先生でした。
その後、当時の文部省の関係各部署を富澤先生とともに日夜駆けずり回って、DDBJという日本のDNAデータバンクの安定的な運営資金の確保に動きました。そして、遺伝情報研究センターから独立した生命情報研究センターを設置しました。また、ここに書けないほどのいろいろなことがありました。
亡くなる約1週間前の2017年1月18日の午前11時18分に、教授の遺伝研の研究室に、富澤先生から電話がありました。残念ながら、教授はサウジにいたため、電話に出れませんでした。おそらく、最期のお別れのお言葉を言われたかったのだと推測しています。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

「日本遺伝学会会員の皆様方へ

日本遺伝学会名誉会員の富澤 純一先生が、2017年1月26日(木)に享年92歳にて永眠されました。
ご冥福をお祈りし、謹んでお知らせ申し上げます。

詳細は国立遺伝学研究所HPをご覧ください。
https://www.nig.ac.jp/nig/ja/2017/01/information_ja/20170130.html