「キャズム」とは、技術志向のベンチャーにおいて、対象市場に受けられようとするとき、越えねばならない「壁」や「溝」のことです。
イノベーションを起こした者が受け入れられるときに初期の同調者と、それを受け入れる大多数者の間には大きな壁があることが知られていて、これを「キャズムというようです。
ジェフリー・ムーア(Geoffrey Moore) という人が1998年出版した「Crossing the Chasm」という著書から来ているようです。
それでは、キャズムを超えて市場(マーケット)を席巻していくにはどうしたらいいのか、ということになります。最初から対象市場の全てを顧客にするのは無理があるので、対象市場のうち成功しそうな部分だけを決めて集中的に攻めて席巻する「Divide and Conquer 」(分割統治)を行うというのがマーケット理論の言うところのようです。