啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(木) 現地の週末に思いもかけないプレゼントが!

 ここ現地のサウジアラビアでは、毎週の金曜日と土曜日が休日ですので、木曜日が休日前日となります。このため、木曜日の夜は「はな木」以上の意味合いがあって、日本の金曜日の夜に相当する感じでしょうか。

 今日の木曜日も、いっぱいの打ち合わせや遠隔会議の連続で、特にこの日の最後はヨーロッパ系のある学術雑誌の2年ぶりの編集者会議が世界各地からの編集者を集めてヴァーチャルで3時間を超える長丁場でした。

 この机に長時間座り続けた後の緊張感をほぐしながら、ようやく現地時間で午後6時半頃に(日本時間の翌日の午前零時半頃)に、いつもの冷凍野菜を解凍して牛乳とともに簡単な夕食を済ませたちょうどその時でした。

 「ピンポーン」と日本のものと違った甲高い玄関のチャイムが鳴り響きました。コロナ禍の状況もあって、予約の家屋の修理チーム以外には客人が訪れることも極めて少ない中で、このチャイムは尋常でないことは明らかでした。

 慌ててマスクをつけて玄関に小走りに向かい、玄関の戸を開けたら、もう真っ暗になった玄関先に見慣れた顔が4人立っていました。思わず「え、どうしたの?」と怪訝そうな表情の教授を見るや、みんなで「ハッピーバースデー!」との声が一斉に鳴り響きました。

 そして、おもむろに大きなフルーツとチョコレートのバースティケーキを蓋を開けながら、差し出してくれたのでした。

 そういえば、この週末近くに誕生日を迎えることを事前に察知してくれていて、週末も夜に皆んなで示し合わせて教授の自宅まで来てくれたのでした。

 年齢を重ねてきますと、なんとかなく誕生日が来るのが嫌というか、億劫に感じることが多くなってきます。しかし、異国の地で多様な国籍の同僚からわざわざ心温まる配慮をいただいたときは本当に嬉しいものです。

 それに、とても美味しく見えるケーキまでも持ってきてくれたとなると、嬉しさも格別となります。本当に「ありがとう!」と何度も言いたいほど、嬉しいものでした!