啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(火)「東京アラート」とレインボーブリッジ

 本日、東京都における感染者数が30人を超えたとして、小池知事が「東京アラート」を出すという日本のニュースや記事が多く見られました。

 「alert」(アラート)というのは、確かに「警報」という意味ですが、「東京警報」と言わずに「東京アラート」というところに、都の誰が名付けたのか知りませんが、ちょっとセンスの良さがひかる感じがします。

 「東京警報」というと、年齢のいった人々には「空襲警報」が想起され、また「台風警報」や「地震警報」と言った災害を思い起こす人達は、年齢を問わないのではないのかと思います。それよりは、「東京アラート」の方が少しだけソフトな響きに聞こえるというのは、教授だけではないかも知れません。

 それでは、「新型コロナ(COVID-19)のパンデミックは大きな災害ではないのか?」という声を聞かれるような気もしますが、「東京アラート」が何を意味するか分からないのも現実です。「感染の第2波が来るかもしれないよ!」という警報だと分かっても、今までのように、社会距離をとり、マスクをして手を消毒液に晒したり、手を石鹸で頻繁に洗ったり、など以上の何をすればいいのかが分かりません。

 通勤のさらなる自粛や特定業種の営業自粛の再開ということなら、それも頷けますが、それも明確な要請として出されないなら、「東京アラート」とは一体何なのかということになってしまいます。

 どうもはっきりしていることは、「レインボーブリッジ」や「都庁」が赤でライトアップされるということだけなので、「この感染に関する注意をみんなで喚起しようね!」ということでどうでしょう?まあ、「えい、えい、おう!」の掛け声をかけて、感染への注意喚起を皆んなで共有するということで、納得しましょうね。

 特効薬の出現とワクチン接種がない限り、この新型コロナに対する終息は見えないはずなので、それが可能になるまでは「注意して頑張る」しか方法がないということでもあります。