啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

御笠川


 福岡県太宰府市宝満山を源とし、大宰府の防衛施設である「水城」に水を蓄えるにあたり、その水を引いた川が、「御笠川」です。
 「御笠川」という名称は、福岡県大野城市山田2丁目にある、日本書紀にも登場する史跡『御笠の森(御笠森)』に由来すると言われています。
大野城市が、かくも伝統ある由来があることを、余り理解しておりませんでした。とくに、大野城市山田とは、実家からは目と鼻の先ですが、そこに由緒ある「三笠の森」があるとは!
 「ふるさと」のことって、あまりに知らないことが多すぎるようで、大変反省しています。
 子供頃、教授は父親に連れられて、魚釣りに何度のこの「御笠川」に来た記憶があります。きれいな「はや」という淡水魚がたくさん釣れていたと思います。
 梅雨の頃や台風シーズンには、氾濫することもしばしばで、長い間治水工事が続いておりました。現在では、川の両側の長く連なる土手は、絶好の散歩道になっています。
 (参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E7%AC%A0%E5%B7%9D

 万葉集には、
  「念はぬを思ふといはば大野なる 御笠の森の神し知らさむ」
という歌があります。この歌は、大伴宿禰百代が坂上郎女(さかのうえのいらつめ)に贈った恋の歌四首のうちの一首と言われています。
http://www.city.onojo.fukuoka.jp/edu/kyoiku/rekishi/shitei/mikasanomori.html